青木卓司、師であり、親同然の高倉健を語る。

本の紹介・購入サイトはこちら→https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309980447/

内容紹介

『網走番外地』『昭和残侠伝』『南極物語』『鉄道員(ぽっぽや)』、そして『あなたへ』――現場を共にした俳優・スタッフたちの証言から、最後の映画スターの魅力と人物像に新たに迫る!

目次・収録作品

【目次】

Ⅰ総論 「映画スター・高倉健」の足跡――当人の証言を中心に綴る、その挑戦の映画人生 春日太一

 【検証】軍人役の変遷にみる、俳優としての成長

Ⅱインタビュー・対談  聞き手=春日太一(再録を除く全て)
*話者の肩書は、高倉健作品に関わっていたときのものを記載しています。

大泉編
降旗康男(映画監督) 東映東京撮影所と高倉健
【対談】高倉健×中村錦之助(俳優) 時代劇の共演がふたりの夢だネ……と
三田佳子(俳優) 若き日の、いたずらっぽい素顔
内藤誠(東映東京撮影所助監督) 『網走番外地』は最初、添え物の企画でした
八名信夫(俳優) 撮影所に一歩入ったら、ギラついとけ
谷隼人(俳優) みんなで風呂場で腕立て伏せ
石倉三郎(俳優) 首まで泥水に浸かる覚悟あるか?
東一盛(東映東京撮影所進行主任) 俺は必死に起きてるんだ
京都編
毛利清二(刺青絵師) 筋肉隆々の肉体に描いた唐獅子牡丹
中島貞夫(映画監督) 俺も特攻に行きたい!
原田隆司(東映京都撮影所助監督) 俊藤さんに連れられて……
圡橋亨(東映京都撮影所助監督) 東映が”最後のスター”を失った日
【座談】峰蘭太郎(俳優)×白井滋郎(俳優)×細川純一(俳優) 健さんに斬られた役者たち
国民的スター編
【談話】山田洋次(映画監督) 映画に選ばれた俳優
【対談】高倉健×倉本聰(脚本家) 男のおしゃべり
秋吉久美子(女優) あの冬、私も隊の一員でした
堀田眞三(俳優) 健さんを相手にする、不安と怖さ
梶間俊一(東映東京撮影所助監督) 死んで目を見開く、壮絶な演技
蔵原惟二(プロデューサー) 北極、沈黙の三〇分
角谷優(プロデューサー) 製作発表の前日に届いた報せ
重光亨彦(ディレクター) 朝一番の涙
紅谷愃一(映画録音技師) 年明けのヴェルサイユに聴こえた、あの声
意外な素顔編
北方謙三(作家) いきなり入った箱根の宿
青木卓司(俳優) 付き人として「オヤジ」に寄り添って
佐々木嗣郎(東映宣伝プロデューサー) 宣伝マンからみた、健さんの間(ま)
宇崎竜童(ミュージシャン、俳優) 毎週土曜日はオムライス
ラスト・デイズ編
大竹しのぶ(俳優) イヤホンの片方を私の耳に入れてくれた
林淳一郎(撮影、プロデューサー) 格好悪い健さんは撮りたくない
佐藤浩市(俳優) もう一回、それが叶えば――

詩 杉作J太郎 けんさん

Ⅲ 刺青絵師・毛利清二が撮った高倉健

Ⅳ 各論 技術論からみる、俳優・高倉健の魅力 春日太一

  高倉健の殺陣
  脇役を活かす
  名優・高倉健
   
【資料】高倉健作品リスト

著者紹介

春日 太一 (カスガ タイチ)

1977年生まれ。映画史・時代劇研究家。日本大学大学院博士後期課程修了。著書に『時代劇は死なず! 』『天才 勝新太郎』『あかんやつら』『なぜ時代劇は滅びるのか』『文藝別冊 五社英雄』など。

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